
「普通のサラリーマンには無理」と思っていませんか?
2024年夏、妻と小学6年生の子供と一緒に2ヶ月間のヨーロッパ旅行に行ってきました。周りからは「サラリーマンなのにどうやって長期休暇を取ったの?」「費用はいくらかかったの?」と驚かれることが多いです。
確かに日本のサラリーマンにとって2ヶ月の休暇は現実的ではないように思えます。でも実際にやってみると、意外と実現可能だということが分かりました。
この記事では、なぜ長期旅行を決意したのか、そしてどのように実現したのかをお伝えします。同じように「いつか家族で長期旅行に行きたい」と思っている方の参考になれば幸いです。
長期旅行を決意した3つの理由
理由1:子供に多様な価値観を体験させたかった
私も妻も若い頃に海外生活を経験しており、それが人生観を大きく変えました。特に考え方が柔軟になったことは、その後の人生で大きな財産になっています。
日本では「小学校→中学受験→大学受験→就職活動→サラリーマン」という画一的な進路が当たり前とされがちです。もちろんそれも一つの選択肢ですが、世界には全く違う生き方をしている人たちがたくさんいます。
「日本でうまくいかなくても、海外なら活躍できる場所があるかもしれない」ということを子供には知っておいてもらいたいと思いました。
理由2:家族旅行のタイムリミットが近い
子供は当時小学6年生。中学生になると部活や受験で忙しくなり、思春期で親と一緒に行動したがらなくなるかもしれません。
また、親の介護問題も考えなければなりません。私たちの親は当時70代後半で、いつ介護が必要になるか分かりません。介護が始まると、長期旅行どころではなくなってしまいます。
「子供が小学生で親が健在な今が最後のチャンス」だと思いました。
理由3:老後の旅行計画は現実的ではない
「定年後に夫婦で世界旅行」という話をよく聞きますが、これはかなり楽観的だと思います。
現在の定年年齢は65歳ですが、将来はさらに延びる可能性があります。70歳、75歳になってから体力的にハードな旅行ができるでしょうか?食事制限や持病があっても旅行を楽しめるでしょうか?
『死ぬ時に後悔すること25』という本に出てくる後悔の中に、「行きたい場所に旅行しなかったこと」「仕事ばかりで趣味に時間を取らなかったこと」「やりたいことをやらなかったこと」があります。
この本を読んで「将来やろう」ではなく「今やらなければ一生できないかもしれない」と考えるようになりました。
実際にかかった費用は?
多くの方が気になるのは費用だと思います。家族3人で2ヶ月間のヨーロッパ旅行にかかった費用の概算をお伝えします。
- 航空券:約80万円(エコノミークラス)
- 宿泊費:約200万円(ホテル・民泊)
- 食費:約100万円
- 交通費:約110万円
- クルーズ船:約150万円
- 現地ツアー・イベントなど:約60万円
- その他:約40万円
合計:約740万円
決して安い金額ではありませんが、2ヶ月間の海外生活費と考えれば、思ったより現実的な金額だと感じました。
サラリーマンでも長期休暇は取れる
「2ヶ月の休暇なんて無理」と思われがちですが、実際にはいくつかの方法があります。
1. 有給休暇の計画的取得
- 年次有給休暇の繰り越し分も含めて計画的に使用
- 夏季休暇や年末年始休暇と組み合わせる
2. 会社との事前交渉
- 1年以上前から上司に相談
- 業務の引き継ぎプランを詳細に作成
- 緊急時の連絡体制を整備
3. 制度の活用
- 会社によってはサバティカル休暇制度がある
- 育児休暇や介護休暇の制度を確認
詳細な休暇取得方法については、次回の記事で詳しく解説します。
長期旅行のメリット
実際に2ヶ月間旅行してみて感じたメリットは以下の通りです:
- 深い文化体験:短期旅行では味わえない現地の生活を体験
- 家族の絆が深まる:長時間一緒に過ごすことで会話が増える
- 子供の成長:語学への関心と国際感覚が身につく
- 人生観の変化:働き方や生き方について考え直すきっかけになる
次回予告
次回からは、具体的な準備方法について詳しく解説していきます:
- 長期休暇の取得方法:上司との交渉術、業務の引き継ぎ方法
- 費用を抑える方法:格安航空券の取り方、宿泊費節約術
- 持ち物リスト:2ヶ月分の荷物をコンパクトにまとめる方法
- 子連れ旅行の注意点:学校への手続き、現地での安全対策
まとめ
家族での長期旅行は、確かにハードルが高いように思えます。しかし、しっかりと準備すれば普通のサラリーマン家庭でも実現可能です。
「いつかやりたい」と思っているだけでは、そのチャンスは永遠に来ないかもしれません。まずは小さな一歩から始めてみませんか?
この記事があなたの長期旅行計画の参考になれば幸いです。質問や感想があれば、ぜひコメントでお聞かせください。
この記事があなたの長期旅行計画の参考になれば幸いです。
次回は、会社との交渉と手続きなど、長期休暇を取る方法について詳しく解説する予定です。