今回の旅行では、先におおよその旅程を決めたこともあって、飛行機での移動が必要な場所が出てきました。ヨーロッパ内には格安航空会社がいくつかあって、その中でも老舗と言っても良いRyanairという会社について紹介します。
Ryanair(ライアンエアー)とは
日本にいるとあまり聞かないかもしれませんが、ヨーロッパで格安航空会社というと多くの人が思いつくのはRyanair(ライアンエアー)です。Wikiによると国際旅客数では世界最大の航空会社だそうです。特徴としては主要な空港ではなく、そこから少し離れた場所にある空港をよく使っているという点です。そのため中規模な都市でも航空路線があったりするので、旅程を組むときにライアンエアーが飛んでいないか調べると、移動が楽になる、ということがあります。
今回使ったのはスペインのバルセロナからモロッコのマラケシュ、マラケシュからロンドン(スタンステッド)の2路線です。もう一つスペイン国内でグラナダからバルセロナへも行きましたが、これはスペインの格安航空会社であるVuelingという会社を使いました。
使う時の注意点
値段が安いのはいいのですが、いくつか気を付けないと余計にお金を取られるという点があります。
アプリか搭乗券を紙で印刷しておく
2024年10月時点で、Ryanairのアプリは日本のApple App Storeからはダウンロードできません。なのでiPhoneユーザーの方は別のApple IDを作るなどして、インストールする必要があるようです。詳しくは下記のサイトなどを参照してください。
https://shimon-diary.com/overseas/howtocreat-account
アプリがない人はどうするかというと、紙で搭乗券を印刷していく必要があります。これがないと、罰金が取られます。旅行中は面倒でしたが、ホテルで印刷してもらうなどして対応しました。
手荷物、預け入れ荷物の数を正確に把握する
格安航空会社を使ったことがある人はご存知だと思いますが、預け入れ荷物の数、座席上の荷物入れに入れられる荷物の数ごとに、チケットを買う際に別途申し込みをして支払いをしないといけません。何も考えずにとりあえずオプションをつけておこう、とやると普通の航空料金と変わらないぐらいになってしまいます。家族で行くとファミリーオプションなるものがあって、家族分全員の預け入れ荷物と座席下の10キロまでの手荷物などがセットになっているものもあります。ですが荷物の数を正確に把握しておけば、まとまったオプションではなくて個別に荷物オプションを買った方が安くなることがあります。
路線にもよるのかもしれませんが、座席上の荷物置きについては、特にオプションを買わなくても使えることがあります。本当に場所を確保するわけではなくて、単に搭乗の順番が2グループ分けられたときに最初のグループになって、先に荷物置きに荷物が置ける、というだけのオプションでした。
荷物の重さは厳しく測る
荷物の数に関係するのですが、あまりに荷物オプションの数をギリギリにしてしまうと、荷物一つあたりの重量オーバーになってしまい、超過料金を払うことになってしまいます。私は超過料金を請求されたことはないですが、かなり細かく見られるという印象です。1kgのオーバーでも何か言われるのではないかと思います。旅行用の測りを持っていくことをお勧めします。
今回の旅行では一つ一つのカバンで重量オーバーしないように、前日に500g単位で荷物を調整し、重い荷物を複数のカバンに分散させるなどしました。
直前になって飛行機が変更されることがある
予約が思うように埋まらないなど、何か事情があるときに、突然予約していた飛行機が変わることがあります。今回の旅行では最初に予約していた飛行機が、その時間のフライトは無くなったから、別の時間に振り替えたよ、という連絡が来ました。これは結構困って、到着時間が遅くなりすぎたり、朝早すぎて搭乗時間に間に合わない、ということがあります。その場合別の日などに飛行機を変えることになるのですが、時間変更できるチケットを買っておかないと、なぜか手数料をチャージされて日時を変更させられることになります。
空港の場所がかなり遠いことがある
大きな都市の場合複数の空港がある場合があって、空港の場所を空港コードなどできちんと確認しておかないと、バスで2、3時間などとんでもなく遠い場所ということが起こりえます。本当はかなり遠い場所なのに、一番近い大きな都市の名前で路線名を呼ぶことがあるからです。
今回飛行機が変更されたことで気がついたのですが、バルセロナからマラケシュへの飛行機が、最初に予約した飛行機では「Girona (Barcelona)」となっていました。これは「ジローナ=コスタ・ブラバ」という空港で、空港コードはGRO。バルセロナ中心地からは90キロぐらい離れていて、バスでバルセロナ中心地から1時間強かかります。バルセロナの中心地から一番近い空港は「バルセロナ=エル・プラット空港」で、空港のコードはBCNです。バルセロナで検索するとこのように離れた場所の空港発着ということがあり得るので、きちんとコードで検索しておいた方が良いです。
チェックインデスクがめちゃめちゃ混む
3時間前には空港に着いておいたほうが良いです。荷物の預け入れなど搭乗手続きの列がかなり混んでいます。かなりハラハラするので、理想は3時間前、遅くとも2時間半前には空港につきましょう。
値段は安いのか
ちなみに今回バルセロナからマラケシュ、マラケシュからロンドン(スタンステッド)の航空券は、家族3人でそれぞれ76,000円、59,000円でした。それぞれ3時間弱ぐらいのフライトなので、東京から沖縄に行くぐらいの片道の値段を考えたら、そこまで安い、という感じでもないかもしれません。
昔といっても20年ぐらい前ですが、ロンドンからドイツのミュンヘンあたりまで飛行機で行くと、だいたい片道が7000円ぐらいでした。その時は手荷物だけの身軽な旅だったのでそれぐらいの値段でした。1万円かかったことがないぐらいだったので、当時から比べると少し高くなったのかもしれません。
まとめ
今回はライアンエアーについて紹介しました。ヨーロッパ内で飛行機での移動を考えている場合は、一度探してみると路線も多くて良いのではないかと思います。チケットの買い方と乗り方さえ気をつければ、通常の航空券を買うよりは安く行けると思います。