モロッコ・マラケシュ編:観光地化の光と影|正直な感想とぼったくり体験

トラブル

マラケシュは3泊4日滞在しました。ヨーロッパ旅行中唯一のアラブ圏で、他の国とは全く異なる体験ができると期待していました。子供にとってはハマム体験やアラビア書道体験など、貴重な経験もできたと思います。ですが総合的にはがっかりした点もありました。それは一言で言うと、あまりに観光地化され過ぎている、という点です。

アミューズメントパーク化しつつある旧市街

旧市街もあるにはありますが、実際に生活が残っている旧市街というよりは、観光客向けにサービスが特化され、値段も相場より高くなったアミューズメントパーク、といった印象でした。特にフナ市場は完全にアミューズメントパークで、値段も高いし、質も低い。観光地化が進んで質が落ちた大阪の黒門市場、という感じがしました。浅草の仲見世や築地場外で観光客向けの高くて見栄えのする食べ歩き食品が横行する、という現象と同じものです。大量に来る観光客にお金を落としてもらう仕組みとして、仕方のない面もあるかもしれません。

国内の観光地でも、どこに行っても判を押したようにシュークリーム屋、バームクーヘン屋、プリン屋ができていくのと近いです。

旧市街で唯一救いなのは、職人街にある専門店はまだ現地の人も来るという点です。革製品や染め物など、職人街のものが一番いいから、ここでしか買わない、とガイドの人も言っていました。

値段設定を間違えている観光客向けの安っぽい体験

ハマム(蒸し風呂)は三人で950ディルハム(約15,000円)もしました。これはいくらなんでも高すぎです。東京で1人5,000円でできることは、もっと面白いことがたくさんあると思います。他の国の観光地でも一緒です。それでいて、現地の人はいない。

また、車で1時間ぐらいのアガファイ砂漠でのバギー体験もなんだかなぁ、という印象でした。AirBnBなどで調べると、マラケシュ市内から送迎付きの体験が山ほど出てくると思います。そこにヨーロッパから来たと思われる観光客が全身砂まみれになってバギーに乗っている様子を見ると、なんか他に楽しめることないのかなぁと思いました。

アガファイ砂漠はしょぼいドバイという感じで、ラグジュアリー感のある滞在施設をいくつか作っているようですが、かなり中途半端な印象を受けました。子供騙しです。

アガファイ砂漠の滞在施設
アガファイ砂漠の滞在施設

マラケシュの観光地としての価値を逆に下げているように思いました。

街全体でぼったくりが横行

例えばタクシーですが、メーターをほぼ使いませんでした。しかもホテルとグルになっている点が始末が悪かったです。ホテルで頼むとタクシーを呼んでくれる(と言ってもホテルの前を走っているタクシーを止めて行き先を伝えてくれるだけ)のですが、その時点で値段が決まっていて、数倍の割高料金を言われます。市街地にあるコインランドリーにタクシーで行ったのですが、前日にガイドの人に聞いていたのは、10ディルハムもあれば行けるよ、とのことでしたが、50ディルハムも取られました。

また、空港までも旧市街からは一律100ディルハムらしく、これまた前日にガイドの人に観光局が出したような案内も見せてもらったのですが、ホテルで頼むと150ディルハムだとか200ディルハムだとかかなりぼられます。ガイドの人にもらった案内の画像も見せたのですが、「これは2人までの値段だ」みたいな屁理屈を言われて、口論になりました。

じゃあいい、自分たちで探すから、と言ってホテルを出て自分たちでタクシーを見つけて、「100ディルハムだよね」と確認して、それに乗りました。ホテルの人は「いやいや、俺たちのタクシーに乗っていけ」と言って、そのタクシーの運転手と口論っぽいことを始めました。「いや、お前らのタクシーは150だろう」と言って断ると、「だったら100でいい」みたいなことを言われ、胸糞悪いので無視しました。

「空港との往復料金:パルメライエ(La Palmeraie)地区まで(1走行につき):100dh(約100ディルハム)」
「空港との往復料金:パルメライエ(La Palmeraie)地区まで(1走行につき):100dh(約100ディルハム)」

モロッコ最後の体験がそんなだったので、かなり印象が悪くなりました。観光地で価格が上がったり、観光客向けのサービスで値段が高い、というのは仕方ないとしても、嘘をついて高い価格を取るというのはどうなんだろう、と思いました。しかもその事を街全体で悪い事だと思っていない様子で、これでは観光客から愛想をつかされてどんどん人気が下がっていくだろうな、と思いました。

モロッコはイスラム教の国なので、戒律でお酒が飲めません。少なくともレストランのメニューにはありません。コーランには嘘つきについても書かれていて、「アッラーはでたらめな嘘つきを手引きしたりはなさりますまい。」「アッラーは嘘つきの罰当たりなぞ絶対に導いては下さらぬ。」とありますが、こちらの教えは広まっていないのか、残念でした。

(参考:コーラン(下)井筒俊彦訳:https://amzn.to/49rlU8b

少なくとも個人的にはマラケシュには2度と行く気はありません。モロッコに行くならフェズに行きます。

郊外の大型スーパー|現地の人の生活

中産階級の人たちは、郊外の大型スーパーで買い物をして、旧市街は特に食べ物は衛生的な面から避けているような感じがしました。どの国でも観光地での生活と現地の人の生活は異なると思うので、まあ仕方のないことかもしれません。

モロッコ市内のスーパー
モロッコ市内のスーパー

まとめ:マラケシュ観光の現実

マラケシュには素晴らしい体験(アラビア書道など)もありましたが、過度な観光地化とぼったくりの横行で、残念ながら総合的な印象は良くありませんでした。

旅行を計画している方へのアドバイス:

  • タクシーは必ず料金を事前確認し、ホテル経由は避ける
  • 観光客向けアクティビティは値段と内容をよく吟味する
  • 本物の体験(職人街、アラビア書道など)を選ぶ

次回はマラケシュを出発し、イギリス・ロンドンへ向かいます。

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