Donostia San Sebastian バスク語

引き続きスペイン、サンセバスチャンです。サンセバスチャンといえば食べ物ですが、私のイチオシはバスク語です。

バスク語について

バスク語はスペイン北部とフランスの一部で話されている言語で、スペイン語、フランス語どころかヨーロッパのどの言語とも似ておらず、孤立言語と呼ばれています。町中のいろいろなところで見かけるので、ちょっとバスク語を知っていると面白いです。サンセバスチャンはスペイン語で、バスク語ではドノスティアという地名です。有名な現代美術館があるビルバオ(バスク語ではビルボ)、ピカソの絵で有名なゲルニカなどがバスク語の街の代表例です。

フランシスコ・ザビエルと言えば日本史の授業で必ず出てくる有名人ですが、この人の名前は実はバスク語由来です。ナバラ王国のXiavierという町で生まれ、日本語で書くと「シャビエル」に近い発音です。ただザビエルがバスク語が話せたかどうかは不明です。

フランコ独裁時にはバスク語は禁止されていたため、話せる人が少なくなったのですが、独裁終焉後に解禁され、バスク語教育が再開されました。ただしバスク語に対する熱量には地域差があり、フランス国内のバスク地域ではそこまでバスク語教育が盛んではなく、あくまで第一言語はフランス語で公用語とは認められていません。また、スペイン国内のバスク地域でも、南の方のナファロア(牛追い祭りで有名なパンプローナがある)という地域では、話者は減ってきています。バスク語教育はビスケー湾に面したビルバオ、サンセバスチャンなどビスカイアという地域とギプスコアという地域で盛んです。バスク語教育が小学校などで必須となっているので、実は若い人の方がバスク語を話す人の割合が多いらしいです。

バスク語の写真

どんな言語なのか、どこで見られるのか。まずはビルバオ空港で見つかります。最初の言語がバスク語です。その後英語でスペイン語が一番下なのがちょっと面白いです。

Azalduは説明する、みたいな意味で、beharは必要、みたいな意味です。バスク語は語尾が変化することで前置詞のような働きをします。日本語に近いです。ezは否定を意味する言葉です。Kotxeenみたいにスペイン語から来た言葉もあります(スペイン語では車はCoche)。

自転車レンタルの説明です。メインがバスク語になっています。

Mahatsa(ブドウ)という意味の詩見たいです。レストランの壁に貼ってありますた。真ん中あたりに「TXAKOLINAK」とありますが、これが「チャコリン」というバスク地方特産の発泡白ワインです。スペイン語ではChacolíと「チャコリ」となっていますが、正式名称はバスク語にならって「チャコリン」です。

電車の中にあった案内。これも上にあるのがバスク語です。

レストランのメニュー。バスク語、スペイン語、フランス語、英語の順です。2番目のBalaikao arroka(タラ)の料理は激烈に美味いです。

パン屋の看板。Ogiがパンです。

まとめ

バスク語について紹介しました。世界中のこの地域でしか見られないので、看板なども楽しんでみてください。レストランなどで挨拶をバスク語ですると非常に喜ばれます。

  • Oso ona(オショオナ=とても美味しい)
  • Eskerrik asko(エシュケリカシュコ=ありがとう)
  • Agur(アグール=さようなら)

ビルバオやサンセバスチャンに行ったときにはぜひ使ってみてください。

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